「ホント!?やるっ!!」

『んじゃあ、プリンでいーんだにゃ?』

「うん、それで引き受けるわっ」

『じゃ、お願いするにゃっ!よろしくにゃ〜』

 

にゃ〜っていう神様は、白く光って消えた。

 

さっそく、ソルシエルに行かなきゃね。

目指せかぼちゃプリン!

スキップスキップ・・・♪

 

・・・ちょっと待って?

んと・・・方向石は・・・げ、こっち逆方向だ。

ソルシエルから遠ざかってたのね、わたし。

はい一回転。

 

・・・?

なんかかっこいーおにーさんが向こうにいる。

反射的に私はいっつものポーズを取った。

 

「GOOD MORNING.」

 

・・・あれ?

おにーさんはぎょっとしている・・・

なんで?

 

ちなみに、そのお兄さんは銀髪に青い目!

白い肌と対照的な黒い服。

いや、ローブって言ったほうがいいかな?

 

・・・?

この人なんで睨んでくるの?

いや、これは睨むと言うより・・・

 

なんか、観察してるような・・・

値打ちを決めてる鑑定士さんみたいな・・・

 

もしかして・・・!

 

「も、もしかして君は・・・ヘンタイって奴!?」

 

・・・なんでか数秒間があった。

わたしはなんか怖くなって、また続ける。

 

「初対面の人をそんなにじろじろ見て・・・

あ、わかったっ!貴方はっ・・・!」

 

一歩引いて続ける。

 

「LOLITA COMPLEX ね!?」

 

・・・また無意味な間がある。

 

「ざけんなぁっ!初対面に向かって何を抜け抜けとっ!」

いきなり怒り出すその男の人。

「え?・・・違うの?」

 

「の・・・アマ・・・違うっていってるだろーがっ!」

片手を上にあげる男の人。

暴力反対だよ。

 

「なぁんだ、無意味な心配しちゃった」

胸をなでおろす。

そーいう関係の人じゃなくてよかった。

あの顔でそんなことやられたらイヤだしね。

 

「でも、だったら人をじろじろ見るのはやめたほうがいいよ。じゃあね」

 

そういって、わたしは男の人の横を通り過ぎた。

 

 

なんかよくわかんないけど、あらためて・・・

 

目指せっ!かぼちゃプリン!

 

 

・・・でも、あの人一体・・・?

 

 
 
 
 
 
 
 
   その頃の話・・・。

 

 「きゃぁっ!」

 「わっ」

 

 町の角で、二人の男女がぶつかった。

 男の持っていた花束が舞う。

 

 ドサッ!

 花束が落ちた。

 ピンク色の花が砕け散る。

 「あ・・・ごめんなさい、急いでたの」

 「いいですよ、少々。

 それより、急いでるんでしょう?」

 

 銀髪の男が優しく笑う。

 

 「本当にごめんなさい!」

 そういって、女は走っていった。

 水晶色の長髪の後姿が角を曲がって・・・消えた。

 

 「これは・・・もう諦めるほかありませんね」

 

 フッと苦く笑うと、散った花びら等を集め空間に入れた。

 空間転移の応用だ。

 

 男もまた、この場から去っていった。

 

 

 

サクラソウ。

英名、プリムローズ。

花言葉は・・・・・・ 『希望』『青春の始まりと悲しみ』。

 

そのサクラソウが散ったということは・・・何を意味するのか。

 

それは・・・あの、海の色の髪の女性の想い人すら、知らない。

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

FIN・・・

 

 

あとがき

 

なんだか・・・プリムが馬鹿一直線・・・;

シェゾも変。しかも大人気ない・・・(こっちは別にいい気もするけど)

 

どっちかというとプリム&シェゾがバカバカしいことをやってるところより、

バックを無理矢理グラデ風にした所(ルルー&テスティスのところ)のほうが

個人的に好き(爆).

これはバックを絵とかにはしてなくって、ホントに無理矢理してます。

表を線無しにして、並べて、だんだん色変えて。・・・馬鹿だね。

 

ちなみに、プリムローズ=サクラソウってのは妹が

子供用の英語辞書みたいなもんで見つけた。

即この話ができた・・・;

 

アモルも、西洋の神にいる。(西洋神名事典という本で見つけた)

ただ、何の神かは載ってなかった・・・

関係ないが、アルルという神もいた。

同じくどんな神かは載ってなかったι

なんのためにそんな事典読んだかは、省略。(爆)

いや、墓穴掘りそうだし。

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